俺は今日も自転車の君に恋をする



「湊、亜紀もちゃんと見てたぜ?」



ぼそっと俺の耳元でそういった陽太。



その言葉に顔が赤くなる俺。



「みなくん、真っ赤ー」



そう茶化しながら陽太は戻っていった。



「うっせー…」



そうぶつぶつと呟きながら、俺は陽太のあとを追った。



――――。



そのあともなにかあるわけでもなく、俺たちのチームが勝った。



それに、おわったあとは、亜紀先輩がかけつけてくれた。



「みな、すごかったね!!かっこよかった!!」



って……。



まぁ、陽太に茶化されたのは言うまでもない。



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