俺は今日も自転車の君に恋をする
「ほら、亜紀がまた点決めそうだぞ」
「えっ!?」
パッと俺はグランドに目をむけた。
亜紀先輩がゴールの真ん前にいた。
「亜紀先輩ー!!」
俺は周りの目なんか気にしないで、そう叫んでいた。
そしたらちらって亜紀先輩が俺のほうを見て、にこって笑った。
ズキュゥゥン――!!!!
たぶん、文面であらわすなら、これ。
うたれた。
あなたの笑顔にやられました。
ふわふわ。
君に恋をして、俺は初めてこんな感情を知った。