俺は今日も自転車の君に恋をする
「みなぁ、あたしのやつは?」
「え、えっと、ちょ、ちょっと待ってください!!陽太のやったらすぐに教えますんでっ!」
「んー、じゃああたしどっかぶらぶらしてるからー。終わったら探しに来てね」
「あ、わかりましたっ!!」
そういって亜紀先輩はどこかに行ってしまった。
「よーうーたぁー!!!!」
亜紀先輩が見えなくなったのを確認してから、陽太をにらんだ。
「なに?」
澄ました顔で見てくる陽太に俺はかちんときた。