secret name ~猫と私~
(㈱gatto 代表取締・・・水口・・・こっちの眼鏡の人は管理主任、武居・・・)

40代ぐらいの水口と、自分と同じぐらいの武居。
社長も含めて背が高いので、立っていると囲まれているようで圧倒される。

2人とも表情は少なかったが、嫌な印象は受けない。
社長が猫と言っていたあの女性の上司なのだろうが、彼女は入ってきた時に座ったまま一礼したきり、声をかけたりはしなかった。

「早速だが、面接を始めさせてもらおう。」

「よろしくお願いいたします。」

水口に座るように促され、一礼して座る。

「そんな硬くならんと、別嬪さんが台無しや。」

武居のやんわりとした関西弁に押され、少しだけ表情を崩したが、やはり面接と言うのは緊張するものだ。

「ほなら、面接っちゅーか・・・まぁ、質問に答えてくれたら、それでええよ。」

「わかりました。」

そんな簡単でいいのだろうかと思いながらも、面接は始まった。

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