secret name ~猫と私~
佳乃の自宅から会社までの道のりは、書類と地図で完璧に覚えたのだと笑うセッテ。
数歩先に行くセッテに追いつき、きちんと説明してもらおうと、佳乃は走る。
「ねぇ、会社まで来るつもりなの?」
追いついて質問すれば、キョトンとした顔で振り向かれた。
まるで、何を当然のことを言っているのかと言わんばかりの顔だ。
「せや。当たり前やん。俺、きちんと社長さんの許可ももろとるし。」
「は?!社長の許可?!」
「今日から企画運営部、主任付き。」
スーツの胸元から佳乃と同じような社員証を出し、ひらひらと振っている。
きちんと顔写真の入った、正式なものだ。
勝手に自分のエリアに入られるのは嫌いだった。
それに、セッテがどれぐらい仕事が出来るのか、全く分からない。
弁当を作っているときなどは、とても手際が良かったが、それが仕事となるとどう変わるのか。
悩みが増えない事を祈りながら、再び数歩先を行くセッテを追いかける。
(なんなの、この男の強引さは・・・)
朝からどっと疲れた。
数歩先に行くセッテに追いつき、きちんと説明してもらおうと、佳乃は走る。
「ねぇ、会社まで来るつもりなの?」
追いついて質問すれば、キョトンとした顔で振り向かれた。
まるで、何を当然のことを言っているのかと言わんばかりの顔だ。
「せや。当たり前やん。俺、きちんと社長さんの許可ももろとるし。」
「は?!社長の許可?!」
「今日から企画運営部、主任付き。」
スーツの胸元から佳乃と同じような社員証を出し、ひらひらと振っている。
きちんと顔写真の入った、正式なものだ。
勝手に自分のエリアに入られるのは嫌いだった。
それに、セッテがどれぐらい仕事が出来るのか、全く分からない。
弁当を作っているときなどは、とても手際が良かったが、それが仕事となるとどう変わるのか。
悩みが増えない事を祈りながら、再び数歩先を行くセッテを追いかける。
(なんなの、この男の強引さは・・・)
朝からどっと疲れた。