secret name ~猫と私~
猫のいない日々に戻りました
セッテを解約して、一ヵ月。
元の日々に戻っただけなのに、どこか皆のモチベーションは下がっていた。
もちろん効率も若干下がったが、どうやらセッテは仕事の進め方のアドバイスもしていてくれたようで、彼が来る前よりも皆手際が良くなったように感じる。
解約の件を社長に告げると、最初は驚いていたものの、隠さず正直に佳乃の気持ちを話せば納得してくれた。
同じ課の社員達も、“七海は他社へ出向した”と言ったら、彼ならばヘッドハンティングを受けても仕方が無いというような捉え方をしたようだ。
愛人と別れたからクビ等と言う、下世話な噂も社内であったようだが、いつの間にか消えていた。
どうやら部下達が、否定してくれたらしい。
たった、二ヶ月。
セッテが残したものは、大きい。
忙しさに忙殺されそうな日々が戻り、セッテのお陰で増えた体重は、一週間ですぐに元に戻った。
百貨店の催事場で決まった次のイベントの準備も、多少もめたものの、今は順調に進んでいる。
(仕事をしていれば、忘れられる。)
それではいけないと分かっていても、佳乃は忙しさが嬉しかった。
元の日々に戻っただけなのに、どこか皆のモチベーションは下がっていた。
もちろん効率も若干下がったが、どうやらセッテは仕事の進め方のアドバイスもしていてくれたようで、彼が来る前よりも皆手際が良くなったように感じる。
解約の件を社長に告げると、最初は驚いていたものの、隠さず正直に佳乃の気持ちを話せば納得してくれた。
同じ課の社員達も、“七海は他社へ出向した”と言ったら、彼ならばヘッドハンティングを受けても仕方が無いというような捉え方をしたようだ。
愛人と別れたからクビ等と言う、下世話な噂も社内であったようだが、いつの間にか消えていた。
どうやら部下達が、否定してくれたらしい。
たった、二ヶ月。
セッテが残したものは、大きい。
忙しさに忙殺されそうな日々が戻り、セッテのお陰で増えた体重は、一週間ですぐに元に戻った。
百貨店の催事場で決まった次のイベントの準備も、多少もめたものの、今は順調に進んでいる。
(仕事をしていれば、忘れられる。)
それではいけないと分かっていても、佳乃は忙しさが嬉しかった。