secret name ~猫と私~
仕事は順調と言っていい。
部下達とも飲み会に出掛けたりするほど、距離が縮まっている。
内輪だけの忘年会に初めて誘われ参加したら、部下たちは佳乃の飲みっぷりに、秘めたる酒豪の気配を感じたらしい。
面白そうに、また行きましょうねと誘われてしまった。
以前の自分からは考えられない、部下達との距離感。
それが嬉しくもあり、くすぐったくもある。
ノーヴェは相変わらずだったが、いつしか彼女は会社から居なくなっていた。
(あの空港の時、待っててくれたのよね。)
そう。
空港でセッテと話が出来たあと、てっきり帰ってしまったと思い、一応彼女のバイクが置いてあるはずのところへ行ってみたら、ノーヴェが待っていた。
本当にセッテの見送りはしなかったようで、来た時と同じく無言でヘルメットなどのセットを手渡し、佳乃を乗せて会社まで走った。
帰りの道中は全く怖くなかったから、行きは急いでくれたのだと、後から気付いた。
硬いシートの乗り心地は変わらず、良くはなかったけれど。
おかげで翌日、普段気にならないところが筋肉痛になってしまった。
翌日来るだけましなのか。
部下達とも飲み会に出掛けたりするほど、距離が縮まっている。
内輪だけの忘年会に初めて誘われ参加したら、部下たちは佳乃の飲みっぷりに、秘めたる酒豪の気配を感じたらしい。
面白そうに、また行きましょうねと誘われてしまった。
以前の自分からは考えられない、部下達との距離感。
それが嬉しくもあり、くすぐったくもある。
ノーヴェは相変わらずだったが、いつしか彼女は会社から居なくなっていた。
(あの空港の時、待っててくれたのよね。)
そう。
空港でセッテと話が出来たあと、てっきり帰ってしまったと思い、一応彼女のバイクが置いてあるはずのところへ行ってみたら、ノーヴェが待っていた。
本当にセッテの見送りはしなかったようで、来た時と同じく無言でヘルメットなどのセットを手渡し、佳乃を乗せて会社まで走った。
帰りの道中は全く怖くなかったから、行きは急いでくれたのだと、後から気付いた。
硬いシートの乗り心地は変わらず、良くはなかったけれど。
おかげで翌日、普段気にならないところが筋肉痛になってしまった。
翌日来るだけましなのか。