secret name ~猫と私~
自分に与えられたデスクに着いて、部下から朝の報告を受ける。
もうすぐ新作の発表会なので、とても忙しい。忙しすぎて、夕食さえ億劫になっているぐらいだ。
帰ってから作るにも、材料は買わなければないし、手間も面倒。
外食するというのも選択肢としてはあるが、それよりは早く帰って書類の見直し等をしていたい。
近所のコンビニでよく買い物をするのだが、書類の片手間に食べられる物ばかり選んでしまうので、おにぎりやサンドイッチがどうしても多くなる。
この生活を改善しなければとは、思っているのだが。
ある日。
仕事に没頭し過ぎて体重が2キロ落ちた佳乃の元に、一石が投じられた。
「高村主任、社長がお呼びです。社長室にお越しくださいとのことです。」
「わかりました。」
部下から取り次がれ、忙しいのにと心の中でぼやきながら、佳乃はデスクを立つ。
呼び出しと言う事は、何かやらかしたのだろうか。
主任と言っても、この企画運営部のトップみたいなものなので、呼び出される事は少なくない。
イライラしている佳乃を、まるで腫れ物を触るかのように遠巻きに見守る部下に、さっさと納品書をまとめろと言い残すと、佳乃は足早に社長室に向かって行った。
もうすぐ新作の発表会なので、とても忙しい。忙しすぎて、夕食さえ億劫になっているぐらいだ。
帰ってから作るにも、材料は買わなければないし、手間も面倒。
外食するというのも選択肢としてはあるが、それよりは早く帰って書類の見直し等をしていたい。
近所のコンビニでよく買い物をするのだが、書類の片手間に食べられる物ばかり選んでしまうので、おにぎりやサンドイッチがどうしても多くなる。
この生活を改善しなければとは、思っているのだが。
ある日。
仕事に没頭し過ぎて体重が2キロ落ちた佳乃の元に、一石が投じられた。
「高村主任、社長がお呼びです。社長室にお越しくださいとのことです。」
「わかりました。」
部下から取り次がれ、忙しいのにと心の中でぼやきながら、佳乃はデスクを立つ。
呼び出しと言う事は、何かやらかしたのだろうか。
主任と言っても、この企画運営部のトップみたいなものなので、呼び出される事は少なくない。
イライラしている佳乃を、まるで腫れ物を触るかのように遠巻きに見守る部下に、さっさと納品書をまとめろと言い残すと、佳乃は足早に社長室に向かって行った。