背中を合わせて【完】
「おはよう。」



にこっと微笑んで言う零に、おはようという一言がなんだか返せない未夜。


そんな様子も気にしないで零が続ける。



「昨日の怪我、大丈夫?」


「うん。」



昨日1日と昨夜1晩、ずっと湿布を貼っておいたら腫れが引いた。


まだちょっとだけ痛むけど、普通に歩いて公園まで来られたから大丈夫だ。


その言葉を聞いて安心した零はベンチから起き上がった。


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