背中を合わせて【完】
未夜の周りを見てもやっぱりギターは見当たらない。



(やっぱり持ってこなかったんだね。)


それでも、未夜が公園に来てくれたことが1番嬉しかった。



「昨日は全然話せなかったけど、俺の名前は圭に聞いた?」


「れい?」


「おっ!ちゃんと圭に聞いたんだねー。屋上専用階段にいたでしょ。」


「そこには行ってないよ。昨日体育見学してるときにちょっとだけ話したの。」


「そっか。みんな零とかレイレイとか適当に呼んでるから、未夜も適当に呼んで。」



(レイレイ...?)



そのあだ名って変じゃない?って思ったけど、未夜も祐紀からネコちゃんって呼ばれているから何も言えなかった。



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