背中を合わせて【完】
「未夜、なんか飲む?俺炭酸飲みたいんだけど。」



零が公園の出入り口に指差して聞いてきた。


きっと公園を出てすぐにある自販機で買うんだろうなとすぐに理解する。



「私も行くよ。」



未夜が動いたときにズボンの裾からちらりと見えた湿布。


零は見逃さなかった。



「昨日みたいにお姫様だっこしてあげようか?」


「は??」


足を気遣って言った零の言葉は、未夜にはこいつは変態かと思わせるだけだった。



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