背中を合わせて【完】
未夜が怒って立ち上がると零が焦ったが、反対側のベンチに座り直しただけの未夜を見て安心した零は話を続ける。



「ごめんごめん。でも本当にビックリしたよ。起こすのも悪いからそっとしておこうって思って。そしたら全然飲んでないカフェオレがあったから飲んじゃった。」


「もしかすると私のじゃないかもしれないのに、よく飲んだね...。」


「そっか!それは全然考えてなかったなー。」



笑ってごまかしているけれど、そこって重要でしょっと未夜は心の中で突っ込んだ。



(もしかすると、この人は天然?)



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