背中を合わせて【完】
未夜が反対側のベンチに座ったから、2人の視線は正反対の方向を向いているけど、零にはふつうに未夜と会話している今の時間がとても嬉しかった。


零はいつまでもこういう日が続くといいなぁと思う。


でも未夜のほうは、いつまでこういう日を続けるのだろうと考えていた。


いつものように未夜の携帯アラームがなると、零が先に立ち上がる。



「んんーっ」



両手を上げて伸びをすると、スッキリしたような顔をした。


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