背中を合わせて【完】
他のクラスには仲のいい連中もいるし、なにより高校に行けなかった零との約束だから。


最低限の授業は出席するし、テストもちゃんと受けるから進級する最低ラインはちゃんと守っている。


昔零に勉強のやり方を教わってからは、勉強も一概に嫌いだとは思わなくなった。


ただ、必要以上には勉強する必要がないと思っているから、授業は寝てたりすることも多いしテストも100点を目指そうとは思っていない。


いい成績だろうが悪い成績だろうが、所詮高校卒業は高卒というラインに横一列で並ばされて社会人になるんだ。


ならば遊べるうちに遊んでおいた方が、後悔はしない。


それが圭の考えだった。





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