背中を合わせて【完】
圭の携帯には昨夜遅くに知り合いの女からメールが入っていた。


今から女4人で零の家に押し掛けるから一緒に呑もうと。


メンバーは大体想像ができた。


お酒が入れば話が通じないくらいうるさくなることは目に見えている。




起きてたから行ってもよかったのかもしれないが、まだ零とは顔を合わせたくない気がした。


大親友の零に会いたくないだなんて、滅多にあることじゃない。


ケンカすることさえもあまりなかった零と圭だから。


そんな圭が零に会うことを戸惑わせる理由は1つ。


昨日教室で偶然話したクラスメイト、未夜のことについてだ。


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