背中を合わせて【完】
未夜は今高校3年生。


未夜の通う学校には普通科しかないが、コース制で理数コースと国際コースに別れている。


国際コースは人気が高くて倍率も高い。


国際コースは3クラスもあるが、未夜クラスの理数コースは1クラスだけ。


おのずと持ち上がりで、クラス替えのないまま3年間同じクラスメイトと過ごすのだ。


そのクラスメイトの中に荒川圭はいた。



「圭とは仲いいんだ。今度話してみなよ。」


「何も話すことないけど...。」



未夜が通う高校は各クラスに1人・2人くらい不良がいる。


不良というグループで見ているから、その中の1人なんて全く見向きもしなかった。


ただ3年間も同じクラスだから『荒川圭』という名前だけは知っていただけ。


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