背中を合わせて【完】
「ああ。零が仕向けたんだろ。」


「仕向けたっていうか、俺は自分から名前教えるつもりがなかったから圭に聞けって言っただけ。」



(なるほど。)




だから未夜は零という名前を知らなかったんだなと理解した。



「でも俺がそのことを話したのは一昨日なんだ。屋上専用階段にいるってことまで教えたのに、未夜は行かなかったみたい。」



そんなことまで未夜に話したのかとちょっと焦ったが、結局話を聞きに来なかったことに少し傷ついた。



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