背中を合わせて【完】
「でも...。それでも、圭は好きって言ってくれるし、私にちゃんと答えようって向き合ってくれてる。それがすごく嬉しいんだ。だから私はこれからも圭のそばにいたいし、圭のこと信じていたいな。」



独り言のようにぽつんぽつんと話すかりんの言葉を真剣に聞いていた零。


何度もそうやって自分に言い聞かせてきたんじゃないかと感じた。


そんなかりんの新たな1面を見て、零はかりんに感謝の言葉を告げたくなる。



「かりん。...ありがとう。」


「えっ?」



返ってきた意外な零の一言に戸惑いを隠せないかりん。



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