背中を合わせて【完】
「俺の中では、圭の存在はすごく大事。でも俺はずっとそばにはいてやれないんだ。俺は圭に助けられたけど、俺は圭になにもしてやれないでいる。」



心の奥底に眠らせておいたことを話してくれたかりんに、零も正直な気持ちを打ちあける。



「でも、そんな圭のそばには、自分がくじけそうになりながらも圭の支えになろうと頑張ってるかりんがいる。嬉しいよ。圭を好きでいてくれてるかりんが俺は好きだよ。」



そう言って笑いかけてくれる零。


恋愛じゃなくて、友達としての告白。


好きだよとさらっと言った零に、かりんは潤んだ目をつむって笑った。



(ちゃんと人の気持ち理解して、そういうことさらっと言っちゃうレイレイのこと、私も好きだよ。)



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