背中を合わせて【完】
かりんは恥ずかしいから零には言わないけど、ちゃんと心の中で告白を返した。


そんなかりんを見て零は話を続ける。



「だからさ、かりんは無理することはないし、辛いことがあったら圭を頼っていいんだよ。絶対あいつの中で、かりんの存在はもう大きいものだから。圭をいっぱい困らせちゃえっ!」



笑って話す零にかりんもうんと笑って返した。


かりんの返事のすぐ後に部屋の扉が開いて圭が入ってくる。



「炭酸ジュースはなかったからカルピスの炭酸割りな。」



コップを受け取るかりんの顔は、圭の前にいるいつものかりんだった。



「ありがとう!わざわざ作ってきてくれたんだ!?」



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