背中を合わせて【完】
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冬休みに入って零にその話をしようかと思ったけど、引っ越してバイト先も変えた零の時間はなかなか空かなかった。


零が無理矢理開けてくれた日、圭は1つ隣の風丘駅の駅前で待ち合わせる。


風丘駅は零の新居からの最寄り駅だ。


適当に駅の階段に座ってたら、目の前のカップルの話し声に耳に入る。



「駅でたらすぐわかるって言われたからお店が少ないのかと思ってたのに、結構お店いっぱいあるね。」


「そうだなぁ。こんなことになるならちゃんとお店の名前メモしておけばよかったのに。」


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