背中を合わせて【完】
「お待たせ致しました。すごく暑いので気をつけてくださいね!」



笑顔を向ける店員に零も自然に笑顔になる。




零はまた来ますねと店員にささやくと店をでた。



「ありがとうございましたー。」



後ろから若い店員と活気のある中年店員からの揃った声が聞こえた。


圭が座っている駅の階段まで戻ると、圭はまだコーヒーショップを見ている。



「はい、カプチーノね。店員さんおすすめだよ。」



零から手渡された紙コップからは、ココアのいい香りが漂っていた。



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