背中を合わせて【完】
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そして圭自身の冬休みも終わって学校が待ち受けていたのは進級。


圭のクラスは理数コースで、1クラスしかないために進級してもクラス替えがない。


そのかわりに2年生の教室への移動と共に初日から席替えがあった。


入学してからのこの1年間、遅刻やさぼりばかりでクラスメイトの顔さえもあまり覚えなかった圭。


席替えをしてもしなくても周りの席には見慣れないクラスメイトの顔ばかりで、居心地のよくない環境は変わらないと思った。


そんな学校生活はクラス替えをすることなく、まだあと2年あるのだと思うと少し気が重い。





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