背中を合わせて【完】
ある雨の日、さぼる気力もなくて久々に朝から教室に行った。


机で寝ていたら教室の騒がしさに目を開ける。


ふと隣の机の上にある紙コップが目にはいった。


それはあのコーヒーショップの紙コップ。


その席にはほおづえをついて窓の外を見る女。


圭にはその後ろ姿しかみえなかったけれど、髪の色で直感した。



(こいつクラス一緒だったのか!?)



公園にいた女とコーヒーショップで働いていた女の姿を目の前の女の姿に重ねた。


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