背中を合わせて【完】
(俺の本当の気持ち...か。)



そのとき、圭の中に1つの考えが浮かんだ。



「零は未夜のことどう思う?」


「え?俺?」



まさか自分に向けられるとは思っていなかった質問に戸惑う零。



「どうって...。話しやすくて、明るい子なのかなーって。」



コーヒーショップでお客と店員という立場でしか話したことのない零は、普段の未夜を知らない。



「あとさ、彼女に別れを告げさせちゃうほどの、圭への影響力がはんぱじゃない存在の女の子なんだなって思った。」


「そうだな。それには俺自身だって驚いた。」



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