背中を合わせて【完】
そんな風景も見慣れてしまった未夜は家に入って自室にギターを置いた後、洗濯機のスイッチを入れてキッチンに向かい、朝食の準備を始めた。


共働きで父親よりも母親の方が帰りが遅い未夜の家は、家事は未夜が全面的に手伝っている。


未夜の朝は起床してから公園で歌い、帰ってきて朝食とお弁当を作り、洗濯物を干してから準備をして学校へと行くのだった。


そんな毎日。





*****

赤い髪の男は公園を出た後、その足でコンビニ来ていた。


おにぎりと飲料水とガムをつかんでレジに向かうと店員の人はニコッと営業スマイルを見せてレジを打ち始める。


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