背中を合わせて【完】
学年ごとの実行委員の招集が増えてからは話す機会も多くなって、凛の恋心はどんどん深くなっているのが未夜にはわかった。



「告白しないの?」


何気なく聞いたつもりだったのに、そこは恋の乙女。


凛は顔を真っ赤に染めてしどろもどろになった。



「告白なんてそんなっ!好きだけど...このままでも十分幸せだからさ。」



凛はこのまま普通に接してくれるだけでいいと思っていた。


告白して断られて、友人としての関係が崩れるのが怖かったから。


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