背中を合わせて【完】

圭と零の決意

ときは現在から約3年前にもどり、みんながまだ中学校3年生のとき。


荒れていることで知られる春日中学校にも、3年生になれば進路についての話が始まる。



「進路希望出してないのは、荒川くんと羽瀬峰くんだけよ。早く行く高校決めなさい!!」



担任に呼び出されていつものように説教されることになったが、それを聞いているのは羽瀬峰(はせみね)と呼ばれた零だけだった。



「進路希望の締め切りはいつまででしたっけー?」


「いつまでって!もう先週に締め切ったのよ!?」



軽くキレた担任の声が職員室に響く。


職員室にいた数人の人の注目を集める。



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