背中を合わせて【完】
学校から2人で歩いて帰ると、とたんに大きな庭付きの家がならぶ住宅地に入った。


ここは高級住宅地だ。


そんな高級住宅地に零の家はあった。


零の家につくと、圭はそのまま零の家の前で立ち止まる。


家に入っていく零の後ろ姿を見て、圭は声をかけた。



「零。大丈夫か?」



零は答えることはなく顔だけ圭に向けた。


困ったような笑顔を見せて家に入っていく。


零の家の場所は知ってる圭でも、この家に入ったことは1度もなかった。


1番零と仲のいい圭でさえ。



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