背中を合わせて【完】
「相変わらずバカデカイ家だな。」



そうつぶやいた圭の言葉がかき消されてしまうくらい本当に大きな家だった。


零の父親は大きな会社を経営している社長らしい。


母親もどこかの令嬢だそうで、両親揃って頭が硬いと零から話を聞いていた。


もちろん両親は、長男の零に跡継ぎとしていい高校と有名な大学に入ることを望んでいる。


でもそんな親の望むままの将来が零も圭も気に食わない。




< 186 / 459 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop