背中を合わせて【完】
それからというもの、担任には毎日のように進路のことを聞かれる日々。


結局圭は私立は受けずに県立の春海高の一般だけを受験することに決まった。


問題は零のほうで、成績の悪くない零ならどの高校にも入れると必死に説得をされることになる。


いくら言い聞かせても零の意見には耳を貸してくれない担任に、零の母親が1本の電話を入れた。


なんと言ったかは不明だが、それ以来担任はむやみに騒がなくなったのだ。
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