背中を合わせて【完】
「ありがとう。」



素直に受け取る零。



未夜がベンチに座るのを確認してから零が未夜に質問をした。



「未夜は高校楽しい?」


「楽しいよ。仲いい友達いるし。3年間クラス替えないからね。」


「そっか。圭もクラスにちゃんと馴染んでる?」


「いや、荒川は浮いてるよ。3年になった今でも。」


「相変わらずなんだね。」



そう笑う零の横顔を見て未夜はいろいろ聞いてみたくなった。


いつもこの公園にくるこの人物。


未夜は零のことを何も知らない。



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