背中を合わせて【完】
高校生活
家から自転車で30分、未夜は学校に到着した。
ほとんどの生徒が駅からぞろぞろと歩いてくる中、逆方向から校門をくぐり、駐輪場に自転車を停める。
「おはよう。」
教室に入るとドアに一番近い席に座っている女、凛(りん)が一番最初に朝の挨拶をしてくれた。
未夜もおはようと返すが、ちょっとけだるそうな雰囲気に凛が気づく。
「なんかあった?」
「ん?いやぁちょっと朝から気分が乗らないんだよね。」
ふと今朝の赤い髪の男のことを思い出したが、毎朝公園でギターを弾いてることを凛にも話していないから話を伏せる。
ほとんどの生徒が駅からぞろぞろと歩いてくる中、逆方向から校門をくぐり、駐輪場に自転車を停める。
「おはよう。」
教室に入るとドアに一番近い席に座っている女、凛(りん)が一番最初に朝の挨拶をしてくれた。
未夜もおはようと返すが、ちょっとけだるそうな雰囲気に凛が気づく。
「なんかあった?」
「ん?いやぁちょっと朝から気分が乗らないんだよね。」
ふと今朝の赤い髪の男のことを思い出したが、毎朝公園でギターを弾いてることを凛にも話していないから話を伏せる。