背中を合わせて【完】
「さてと。未夜のこのあとの用事は?」


「家に帰るよ。やらなきゃいけないことあるから。」



そう言って自転車を押しながら歩きだした。



「そのやらなきゃいけないことは何時に終わるの?」


「7時までには。」



宿題とか予習とかをするんじゃないかと想像する零。



「それって今日までにやんなきゃダメ?」


「今日も明日も明後日もやらなきゃいけないの。」


「学生は大変なんだねー。ところで今日やらなきゃいけないのはなに?」


「洗濯物取り込んで、夕食の準備。」



数学のプリントとか、英語の予習とかそういう返事を待っていた零は驚いた。



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