背中を合わせて【完】
そういえばと思い出したかのようにクラスを見渡したが、圭の姿は見えなかった。



(遅刻かな...。サボリかもしれないよね。)



圭が朝から教室にいないことはいつものことで、そんなに気にもならなかった。



「わかるわ、その気持ち。私もなんだか今日は気分乗らなーい。」



凛の言葉のほうが気になった。



「凛こそなんかあったの?」


「昨日ゆうくんと意見のすれ違いがあってさ。...なんだかブルー。」



凛の言うゆうくんとは、凛の彼氏だ。
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