背中を合わせて【完】
「だから、もう私に関わらないで。」


「え!!何?そういう話の展開??ちょっと待ってよ。」



焦ったように慌てる零。



「絶対いろいろ誤解してるって!」


「あんたのことなにも知らないんだから、こっちが誤解してもそれは当たり前のことでしょ。」


「そうだけど、やっぱりちゃんと話そう?話し合おうよ。」


「また家に誘うつもり?何度言われても行かないからね。」


「わかった、家には来なくていいから。話し合おうって。」



家に来なくていいと言われて我に返る未夜。


歩いていた足はとっくに止まっていて、歩道の真ん中で2人立ち止まって言い合いをしていたようだ。



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