背中を合わせて【完】
「それは圭自身よくわかってないんだよ。」


「?どういうこと?」


「好きかどうかはわからないけど、ただ見ていると安心するって。別に付き合いたいとは思ってないみたいだよ。」



(見てると安心するって...。)



なんだか未夜が自分で聞いた質問だけど、好きなんだって言われるよりも、恥ずかしくなった。



「不思議でしょ?俺だってずっと不思議でたまらなかったもん。」



顔が赤く染まっていく未夜を見て、零は笑ってみせた。
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