背中を合わせて【完】
「この高校に入ってからクラスにあんまり仲いい子がいなくて、中学が同じの国際コースの子と休み時間に話したりしてたんだ。」



その頃は、まだ未夜が知らない凛。



「やっぱりクラスに馴染めなくて淋しかったからさ。でも未夜は、いつも1人でも全然淋しそうじゃないし、むしろ1人でいる姿が凛々しく見えたんだ。だからこの人は強い人なのかなって思ってたんだよ。」



そんなこと思われてたなんて、未夜は当然知らなかった。


人と関わることがあんまり得意じゃなかったから、未夜は1人でも全く気にしてなかっただけ。


未夜にとってはすぐにクラスメイトに声をかけているみんながすごいなって思っていたのに、凛は未夜とは逆のことを思っていたらしい。
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