背中を合わせて【完】
考える素振りも見せないで、すぐに答えた未夜。


未夜の回答に納得がいかないような顔をする凛は、とりあえず隣にあった机を未夜の机にくっつけてお弁当を広げた。


「じゃぁ未夜に彼氏がいたとして、ケータイ貸してって言ったら慌てた感じで断れたらどう思う?」


「んー。なんか見られたくない理由があるのかなって。」


「でしょ!!昨日ケータイの充電がなくなったから、ゆうくんにちょっとだけ貸してって言ったらちょっと待ってって言われて、ゆうくんがケータイいじってから渡されたの。怪しいよね!」



確かになにか見られたくないものを削除したか、見えないようにロックしたかのように思える行動。
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