背中を合わせて【完】
「行こう!」



零が未夜の手を引いてそのまま凛たちがいる場所から離れた。



「どこまで行くの?」


「ここらへんまでくればいっかな。はい。」



手持ち花火を渡されると、零がポケットからライターを出した。



「手でつけたら危なくない?」



そんな未夜の心配も気にせずに、零は未夜の持つ花火に器用に火をつけた。



「わっ!きれいー。」



笑う未夜の顔を見て零も笑う。
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