背中を合わせて【完】
彼氏に大しての嫉妬やのろけをいつも聞いている未夜。


彼氏同様に凛だって未夜に内緒ねって言ってることはたくさんあった。


その痕跡はきっと凛の携帯にはたくさん残っているであろうことを知っての攻め。


未夜の読み通り、凛は焦ったように自分の携帯を取り出して中をいろいろと探っていた。



「これも...これも...あっ、これも...」



コツンと携帯を机に置くと、未夜の方に顔を見せた凛はゆっくりと横に首を振った。



「未夜。これはダメだわ。企業秘密が多すぎて。」


「でしょ?」



未夜が笑うと凛はそんなに笑わないでよと言って、凛は照れ隠しにウインナーを一口でほうばりこんだ。


< 29 / 459 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop