背中を合わせて【完】
圭は零の1番仲のいい友達だからわかるけど、なんで未夜に話したのか、理由が見つからない。



「よくわかんないけど、未夜には話したくなったんだ。」



そう言って未夜に笑いかける零の顔が少し淋しそう。



「1人で海外に行くのって、大変じゃないの?」


「大変だと思うよ。最初は行きやすい国に行こうと思ってるけど、俺の言葉が通じるかもわかんないし、向こうの食事とか文化が合うとは限らないしね。しかも日本人はきっとスリとか盗難とか合うだろうし。」



そんなことを言われたら誰だって不安になると思う。


未夜も、零を心配する気持ちが募った。
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