背中を合わせて【完】
「みんなまた零のこと心配するよ?」


「そうだねー。俺はみんなに心配かけてばっかりだから。」



とっくに花火の火も消えて、零のタバコももう吸うところがなかった。


でもそんなことは今は気にならない。



「私も零のこと心配だよ。でも私には夢がないから、夢を見つけられた零には頑張ってほしい。応援するね!」


「ありがとう。」



零の笑顔に未夜は少しだけ元気をもらう気がする。



「来年私が就職しても、零が海外に行っても、それでもまだ友達でいたいな。」


「うん。」


「またこうやって遊びたい。またあの公園で話がしたいよ。」
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