背中を合わせて【完】
なんだか恥ずかしくなってきた未夜。


いつもは未夜が凛の話を聞くのに、これじゃいつもと正反対だ。



「零君のこと好きなんじゃないのー?」



凛が半分冗談のつもりで発した言葉に、未夜はえっ!?と声を上げた。


好きという言葉が未夜の中でぐるぐると渦巻く。



(なんだろうこの気持ちは...。)



冗談のつもりで言った凛は、黙り込んでしまった未夜を見てまさかと感じた。



「えっ?マジで??本当に零君のこと好きなの?」


「ち、違うよ!」


「えー?その反応は絶対あやしいじゃん!」
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