背中を合わせて【完】
いつもと違う朝
「誰!?」
周りを見渡して声の発信源を探す。
でも、公園の中には人影はなかった。
「ククククク」
その笑い声をたどると、すぐ後ろからだった。
女は座っていたベンチの背もたれから身を乗り出して覗く。
やっと姿が見えた。
赤い髪をかきあげるようにした手を顔に重ねながら、笑いをこらえている男。
公園のベンチは背もたれ同士が合わせて並んでいる。
男は後ろのベンチに横たわっていた。
女の視線からは、背もたれが死角となって男の姿が見えなかったのだ。
「あんた誰!?」
やっと男の笑いがおさまるころ、女は再び尋ねた。
周りを見渡して声の発信源を探す。
でも、公園の中には人影はなかった。
「ククククク」
その笑い声をたどると、すぐ後ろからだった。
女は座っていたベンチの背もたれから身を乗り出して覗く。
やっと姿が見えた。
赤い髪をかきあげるようにした手を顔に重ねながら、笑いをこらえている男。
公園のベンチは背もたれ同士が合わせて並んでいる。
男は後ろのベンチに横たわっていた。
女の視線からは、背もたれが死角となって男の姿が見えなかったのだ。
「あんた誰!?」
やっと男の笑いがおさまるころ、女は再び尋ねた。