背中を合わせて【完】
「零ってどうして手繋ぐの?」


「っえ?...どうしてって...。」



口ごもる零の姿は、手を繋ぐ理由を探しているように見えた。


やっぱり零自身そこまで気にして行動してたわけじゃないのだと未夜は気づかされる。



「嫌だった?」


「別に嫌ってことはないけど、なんかすごい不思議。」



零には笑ってごまかされた。


その後も手はつながれたままで、でも未夜は高鳴る鼓動を無視して気にしないように振る舞う。


普通に会話をして未夜の家につくと、零に別れを告げる。
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