背中を合わせて【完】
「うーん。」



それでもまだ頷けなかった未夜に、凛は何がなんでも行かせたいようで、食い下がらなかった。



『零君と2人でいることは嫌じゃないんでしょ?』


「うん。」


『じゃぁ行かない理由はないじゃん。』


「そう...だね。せっかくだし...行こうかな、お祭り。」



そうして凛に背中を押してもらって、未夜はやっと決断出来た。



(こんな簡単な誘いにさえ自分1人で答えが出ない上に、相談してまで慎重に考えちゃうなんて...。)



モヤモヤした気持ちのまま未夜は眠りについた。
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