背中を合わせて【完】
未夜がかごバックの中に鞄の中のものを詰め替えていると、凛が再び浴衣を選び出した。



「私はこれがいいかなー。でもこっちも可愛いから捨てがたいよね!」


「凛もお祭り行くの?」


「うん!夜になったらゆうくんと行くんだ。お父さんが帰ってきたら、お母さんも行くんだよね?」


「ええ。最近あまり出かけたりしなかったから楽しみだわ。」



凛と凛のお母さんも浴衣に着替えて、準備が整った頃に祐紀が凛の家に来た。



「3人ともめちゃくちゃ奇麗!!なんか俺が一番最初に見ちゃっていいのか!?」



浴衣姿の女3人に若干押されながらも、祐紀は楽しそうにケータイで写真を撮る。



「凛こっち向いてー。」


「え、っと...、こんな感じ?」



照れながら祐紀の方を見る凛がとても可愛い。
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