背中を合わせて【完】
凛の家に行ったときの着替えや荷物は駅のロッカーに預けて、駅の出入り口の横に立つ。


浴衣姿で1人いるとやっぱり目立って、通行人の視線が若干気まずかった。



「誰待ってるのー?」



さすがは不良の多い街が隣にあるだけあって、未夜は2人組の男に絡まれた。



「友達です。」


「彼氏じゃないの?」


「違います。」



面倒だと思いながらも淡々と投げかけられる質問に答える。



「友達くるまでちょっとお茶しない?」


「結構です。」
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