背中を合わせて【完】
場所を変えようかと歩き出そうとしたら、聞き覚えのある声が投げかけられた。



「あれ?藤本と吉川じゃん!久しぶりー。」


「あ?...あっ、羽瀬峰くん!お久しぶりっす。」



声をかけた零の姿を確認すると、男達は態度が急変した。



(零の知り合いなのかな?後輩...とか?)



「おまえら変わんないねー。しつこい男は嫌われるぞ!」


「ホントそうっすよね。俺全然女できないんすよ。」


「俺だって同じだよ。」


「そんなはずないっすよ!!羽瀬峰くんほどイケメンだったら絶対モテるっす!」



そんな会話を聞きながら、未夜は立ち尽くしていた。
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